現在の状況を鑑み、本プロジェクトではヤングケアラーの定義ついて再考しています。今後、現在の定義から変更する場合があります。
家族にケアを要する人がいる場合に、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている、18歳未満の子どものことです。ケアが必要な人は、主に、障がいや病気のある親や高齢の祖父母ですが、きょうだいや他の親族の場合もあります。
18歳~おおむね30歳代までのケアラーを想定しています。ケアの内容は子どもケアラーと同様ですが、ケア責任がより重くなることもあります。若者ケアラーには、子どもケアラーがケアを継続している場合と、18歳を越えてからケアがはじまる場合とがあります。
*若者ケアラーについては、「若者ケアラーの年齢層明確化について」もご覧ください
・家事:料理や洗濯、掃除など
・一般的なケア:着替えや移動の介助など
・情緒面のサポート:見守り、声かけ、励ましなど
・身体的なケア:入浴やトイレの介助
・医療的なケア:投薬管理など
・きょうだいの世話:世話、見守り
・その他:金銭の管理、通院の付添い、家計を支えるための労働、家族のための通訳など
下記のサイトを合わせてご覧ください。たくさんの情報満載のサイトです。
イギリスの調査研究、支援についての情報も掲載されています
・子ども情報ステーション by ぷるすあるは 「ヤングケアラー」ページ
「ヤングケアラー支援をめぐる日本国内の現状(2015~)」ページもあります
2024.11.11 イベント開催案内
イギリスより、ソール・ベッカー先生と サラ・ゴーウェンさん( シェフィールド・ヤン グケアラーズCEO)を招いてのシンポジウムを開催します。
お二人に長きにわたるイギリスでの施策や活動について伺い、日本のヤングケアラー・ケアラー支援の展望を考えていく内容になります。
★詳細・お申し込みは、下記をご確認ください。
https://carersjapan.com/
2024.8.6 第7回スピーカー育成講座を開催します *終了しました
第7回スピーカー育成講座を9月22日(午前:オンライン講座、午後:対面講座)に開催いたします。
オンライン講座と対面講座は同じ内容のカリキュラムです。いずれも事前に動画研修を受けていただきます。
詳細は下の募集要項をクリックしてご確認ください。
*本講座は、連合愛のカンパの助成を受けて実施しています
2024.3.10 シンポジウム開催報告
2024年度のシンポジウムでは、「ヤングケアラーが子どもでいられるように」をテーマに、地域で子ども支援に関わってこられた3人のパネリストにお話しいただきました。
埼玉県越谷市で子ども食堂やフードパントリー、学習支援や居場所の活動を続けてこられた草場澄江さんは、子どもとの信頼関係は継続して会って話をすることで築かれると話されました。子どもにとって、居場所は、ケアの場所から離れて子どもらしさを取り戻せる場所・やりたいことができる場所・心から「楽しい」経験をして心がほどける場所であり、地域にとっては、子どもに寄り添える大人が集まる、ここに行けば信頼できる大人に会える、継続して関わることができる場になっている、というご指摘が印象的でした。
神奈川県横浜市鶴見区で一般社団法人Omoshiroを立ち上げ、ケアマネジャーとして、精神疾患などのケアを必要とする家族とその子どもの支援をしてこられた勝呂ちひろさんは、「ケアは人と場とつながりを生む」とおっしゃっておられました。子どもたちに届けきるために「親」を入口とした仕組みを作ると宣言し、「親子まるっと伴走支援」を掲げたことで、今ある親子の暮らしを真ん中に仲間がつながっていったそうです。子どもたちが居場所に来られるのは親御さんたちの協力も大きいなど、子が親を思い、親が子を思う関係性に、改めて気づかされました。
北海道ヤングケアラー相談サポートセンター、通称「ヤンサポ」の加藤高一郎さんは、居場所というのは、まずは、つながれる“人”、つながれる“こと”、つながれる“もの”であり、物理的な場所の開設はできなくても、ファーストフードやカフェ、コンビニやスーパーなど、子どもや若者が行きやすいところで話をすることはできる、そうした企業さんにも説明してわかっていただくことで輪が広がる、とお話されました。「相談」の前に「対話」「会話」があってこそ安心と信頼が生まれ、「実は…」という話が出てくるということ、答え・アドバイス・助言は必要ないこと、時間はかかるけれども急がないこと、本当に多くのことを学ばせていただきました。
後半はディスカッションで、元ヤングケアラーの友田智佳恵さんが、「ヤングケアラーが子どもでいられる」ために共通するのは「安心感」、それは暮らしの中の地続きにある、とコメントされました。参加者からもいくつも質問が寄せられ、ヤングケアラー支援に関わりながら模索されている方が多く参加してくださったことがうかがえました(シンポジウムには、123人の方がご参加くださいました)。
個人的には、子どもが安心できるためには大人が楽しそうにしていることも大切なんだろうと、しみじみ思ったシンポジウムでした。行政と民間がそれぞれの強みを生かしながらしっかり関わることで、「ヤングケアラーが子どもでいられる」状況ができていくのだろうと思います。
パネリストやコメンテーターの皆様、参加者の皆様、本当にありがとうございました。これからも、どうぞよろしくお願い致します。
(文:日本ケアラ―連盟ヤングケアラープロジェクト 澁谷智子)
2023.12.24 イベント開催のお知らせ *終了しました
2024年2月25日に恒例のオンラインシンポジウムを開催いたします。
●テーマ:ヤングケアラーが子どもでいられるように;安心できる人との出会いを考える
●日時:2024年2月25日(日)13:30~16:00
●オンライン開催:Zoomウェビナー
●定員:300名(先着)
●参加料:無料
●プログラム
1. ヤングケアラー支援の現状:澁谷智子さん(成蹊大学文学部教授)
2. パネルディスカッション:
加藤 高一郎さん(北海道ヤングケアラー相談サポートセンター センター長)
草場 澄江さん(越谷こどもサポートネットワーク代表)
勝呂 ちひろさん(一般社団法人Omoshiro代表理事)
*コーディネーター:田中 悠美子さん(一般社団法人ケアラーワークス代表理事)
*コメント:元ヤングケアラー当事者(ヤングケアラープロジェクト)
●詳細は左のチラシをご確認ください(クリックで拡大)
チラシのダウンロード(PDF版)はこちらから
●申込締切:2月20日(定員になり次第締め切り)
●参加申込(登録)フォーム:
●報道関係者の皆様へ
オンラインシンポジウム取材にあたっての遵守事項を定めておりますのでご確認ください。
●助成:連合 愛のカンパ(中央助成)
2023.2.28 「改正 子ども・若者育成支援推進法」について声明
日本ケアラー連盟では、6月5日成立した「改正 子ども・若者育成支援推進法」について声明を発表しました。
2023.2.28 若者ケアラーの年齢層明確化について
2月26日開催のオンラインシンポジウム「動きはじ
2021.5.7 ヤングケアラー支援施策の確立に向けた声明、およびヤングケアラー支援のための政策案
ヤングケアラー支援施策の取りまとめが、厚労省「ヤングケアラーの支援に向けた福祉・介護・医療・教育の連携プロジェクトチーム」で行われています。
日本ケアラー連盟では、ヤングケアラー支援施策の確立に向けた声明文、およびヤングケアラー支援のための政策案を発表しました。
2020.12.28 埼玉県ケアラー支援条例、調査結果、ケアラー支援計画の動向
埼玉県ケアラー支援条例(2020年3月27日制定)に関連して、埼玉県が行なっているヤングケアラー実態調査等についてのお問い合わせをいただく機会が増えております。
埼玉県のHP[ケアラー(介護者等)支援]に次の内容が掲載されておりますので、ご案内いたします。